MIHO MUSEUM


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MIHO MUSEUMに行ってきた。自ら桃源郷と称しているように、*1山の奥地にある美術館。美術館の建築は、ルーブル美術館のピラミッドを設計したイオ・ミン・ペイによるもの。展示されているのは、ギリシア、ローマ、エジプト、中近東、ガンダーラ、中国、日本の工芸品が多くを占め、これらは神慈秀明会の会主のコレクションだそうだ。現在、ガラスをテーマにした企画展が開催されているのだけれど、作品を如何に美しく見せるかにこだわっている。常設点に関して言えば、その展示品の為に展示スペースがデザインされている。ライティングにしても、観者がどの位置からその作品に足を進めるかという導線にしても、展示品の組み合わせにしても。私的コレクションを公開するためにあつらえられた箱としては仰々しい。庭も手を入れて管理されているし、受付の応対とか接客も物凄く丁寧。チケット売り場から美術館までは、500mほど歩くか、電気自動車で送迎してもらうかなのだけれど、その間にトンネル(左の写真)を抜け吊橋をわたる。つまり、金銭の受け渡しという俗世間と、桃源郷としての美術館が、空間的に隔てられている。トンネルは緩やかにカーブしていたり、樹木が道を覆いかぶさったりして、見通しが効かないようになっている。あまりに計算されていて、少々疲れもした。

*1:[http://www.miho.or.jp/:title]