妻有旅行記(2)

妻有トリエンナーレ 大地の芸術祭 8月31日(1)

二日目。朝から早速作品を見て回る。最初に向かったのは、旧真田小学校を利用した作品群。平成16年11月21日に閉校となった真田小学校に、五つの作品やプロジェクトが展示してあった。

  • 49、ヴィヴィアン・リース、≪里山ストアハウス≫
  • 50、リナ・バナジー、≪場所の魅力≫
  • 51、ヒグマ春夫、≪水の記憶・反復と再生 プロジェクト≫
  • 52、ユニット00(ゼロゼロ)、≪教室の夢≫
  • 53、伊島薫、≪死体のある風景≫


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52,52,52,53

閉校したのが平成17年ということもあり、当時の品々や壁に貼られたポスターなどがまだ綺麗に残っており、閉校というよりも、夏休みの学校といった感じだった。
校舎の様子
旧真田小学校に展示されていた作品の多くは、この場所で展示すること、に重きを置くよりも、作家それぞれの色を重視した作品が多かった。入り口はいってすぐの体育館に展示されたリナ・バウジーの作品ではこの学校や集落で集めた材料を使ってタージ・マハールを作っていた。記憶を喚起するような品々を用いる作品は多くあり、これもその一つだといえるのだが、なぜタージ・マハルなのだろう。作家自身の出自によるものらしいが、この地にタージ・マハルを設置する必然性が良くわからなかったというのが正直な感想。ひとしきり満喫し、次の作品へと向かう。


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  • 58、菊池歩、≪こころの花―あの頃へ≫

ブナ林の中に二万本ものビーズで作った花が並ぶ。菊池は、ビーズを使い、「繋ぐ」ということをテーマにし作品を作る作家。今回の作品でも、実際にこのビーズの花を作ったのは、集落の人々が作ったようだ。人と人との繋がりによって作られた人工の花が、自然の森の中に群生していた。夜見るとまた印象も違うのだろう。ただ、自然のブナ林といっても綺麗に枝が掃われていたのは見逃してはいけない。

次に向かったFUKUTAKE HOUSEでは、妻有トリエンナーレの開催期間、七つのギャラリーと東京大学総合研究博物館がそれぞれの教室で展示を行っている。ホワイトキューブを学校の教室に置き換えたといった感が否めないのだが、いくつか面白い作品はあった。


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中でも、部屋全体を万華鏡にし、そこに様々な写真が投影される作品は、音楽と共にすごく心地よかった。

  • 57、ムタズ・ナスル、≪夢≫


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動画も撮ってみたし、せっかくなのでYouTubeに挙げてみた。最後にNさんの声が入ってますし、あまり綺麗に撮れてはいませんが。