美学会西部会(於:神戸大学)

20060304

理論系の発表二本。一本目がフィードラーの芸術学の解釈に関する発表。もう一つが、ジョン・ケージを引き合いに出すことでベルクソンを考察するという発表。
自覚しているのだけれども理論に関する造詣があまりに浅い。なので、こういう発表からは足が遠のいていたのだけれども、そうも言っていられない。
ただ、最近卒業制作展づいているからかもしれないのだけれども、理論のアクチュアリティについて考えてしまう。特に前者の発表において、作家の立場からの考察にもかかわらず、現在のいわゆる創作活動に関る人々に対してどれだけの説得力を持ちえるのだろうかと疑問に思う。もちろんそれは論じる側の立場に関ってくることで、一概に言えないのは承知なのだけれども、「特殊な能力を持った芸術家」という言い方はどうも時勢からずれているような気がしてならない。
その後打ち上げ。後ろ髪を引かれつつも今日は帰宅。神戸大は三回受験して失敗してるけれども院に入ってから幾度と無く足を運んでいる。授業も参加させていただいたりしたし。入りたかったところの方々とつるんだり。不思議な縁です。