強行

昨日今日と強行スケジュールをこなす。
□まず昨日12日、関西大学で開催の大正イマジュリィ学会、第二回全国大会へ。初日のこの日は飯沢耕太郎氏による講演。内容は、いわゆるピクトリアリズムと称される大正期の芸術写真の概略と、それを踏まえたうえで高山正隆を初めとする写真家たちを細かく見ていくというもの。その中でポイントとなるのは、芸術写真からいわゆる新興写真への変遷である。その転換点として淵上白陽が挙げられる。しかし、飯沢氏も指摘されていたように、芸術写真から新興写真へ、という変遷は単純に二項対立的に考えることは難しいだろう。もっと複雑に様々な要素が絡まりあっているような気がする。
□講演会後、懇親会。
□懇親会が終わってそのまま京都は木屋町へ。バイト先の追いコン。結局遅れて到着し、会場へ行くと物凄い数の人人人。今年度の追いコンは100人を超えたらしい。改めて凄いところでバイトしているのだなとつくづく思う。で、そのまま二次会へ。結局終電を逃してしまって引き続き宴に参加する。ただ今回の追いコンは個人的に感慨深いものがあって、僕自身四年目ということもあり、付き合いの長く深い人たちが去っていく。そんな中で人間関係だとか、バイト内での縦社会的な構造とか色々思うところがあった。
□二次会場で少しは寝たのだけれど、寝不足のままそのまま再び大正イマジュリィ学会へ。二日目は研究発表会。

  • 成瀬博子(関西大学大学院)「杉浦非水のデザイン」
  • 佐藤守弘(京都精華大学)「伝統の地政学:世紀転換期における京都性の構築」
  • 気谷誠(埼玉大学)「夢二と写真」

以上の三本の研究発表を聞く。「伝統の地政学」は、京都という場所の表象を通じて、いかなる意味が京都という町に付与されてきたか、というもの。特に日本初の総合雑誌『太陽』における京都のイメージ分析を通じて、いわゆる「京都性」の構築を探っていく。そこでは、京都=女性、ノスタルジア、過去、伝統といったイメージが構築されている一方で、東京=現代的、未来的(?)というようなイメージが構築されている。あと一本発表はあったのだけれど、今日、13日はこれまた京都で定期的に開いている親しい友人たちのパーティーがあるので途中で抜ける。
□で、パーティーへ。残念ながら全員はそろわず四人だけ。次は全員そろってやりたい。