戦争と写真

行きたいのですが、新学期果たして金銭的時間的体力的にどうか。

◆「戦後60年 写真が伝えた戦争―N.Y.デーリー・ニューズ写真コレクションから」

1945年に終結した大平洋戦争から60年が経ちましたが、その後も世界各地で戦争は絶えません。視覚に訴える力のある写真は、戦争報道に大きな役割を果たします。1枚の報道写真が戦争そのものの展開に影響を与えた例もありました。戦争の写真はどのような経緯で発表され、何を伝えてきたのでしょうか。
 この企画展では、共同通信社がデーリー・ニューズ社(ニューヨーク)より入手した約2万9000点にのぼる戦争報道写真のコレクションのうち、日中戦争、大平洋戦争、朝鮮戦争を伝える写真の中から厳選した約200点を展示します。
 日中戦争では、日本の報道機関が撮影した写真が配信され、ニューヨークの新聞に掲載されました。当時の日本の対外宣伝活動の一端が分かる貴重な資料です。真珠湾攻撃では、日本の各紙は翌1942年の元旦号で海軍発表の写真を使い、大々的な紙面展開をしました。アメリカ側も順次写真を発表し、日本を敵国として戦争へと民意を動かそうとします。大平洋戦争末期には、アメリカ側の軍発表あるいは代表取材の写真が圧倒的になります。
 写真の中には、ロバート・キャパ、W.ユージン・スミス、マーガレット・パーク=ホワイトら著名なカメラマンが代表取材で撮影したものも含まれています。
 過去の戦争を振り返ることで、今日の戦争写真について考えるきっかけになれば幸いです。会期中は、戦争と報道写真のテーマで、シンポジウムも開催する予定です。

2005年3月25日(金)〜6月26日(日)
日本新聞博物館 企画展示室
開館時間:午前10時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:毎週月曜日(ただし、5月2日(月)は開館)
入場料:一般500円/高校生300円/小・中学生100円
※20名以上の団体は100円割引きになります
※毎週土曜日は、小・中学生は入場無料です
※障害のある方とその付添者1名は無料です(手帳等をご提示ください)

■関連イベント 
キャパ・コーナー
3月25日(金)〜4月24日(日) 2Fホワイエ
※N.Y.デーリー・ニューズ写真コレクションから厳選したキャパの写真約20点を公開します。

■記念シンポジウム
「戦後60年 写真が伝えた戦争―N.Y.デーリー・ニューズ写真コレクションから」写真は戦争をどう伝えたか
パネリスト(順不同)
◇江越 壽雄氏 (元 UPI通信社写真部員)
◇福永 友保氏 (前 朝日新聞社映像本部長)
◇鍵和田 良輔氏 (フォトジャーナリス)
◇新藤 健一氏 (プォトジャーナリスト、元 共同通信社編集委員)
司会
◇藤田 博司 (上智大学教授)
主催:日本新聞博物館

 ジャーナリズムには、戦争の愚かさと悲しみが繰り返されないよう、真実を克明に伝える責務があるます。一方、戦争では常に権力による情報統制が強力に行われます。写真記者たちは、その制約を受けながら、いかに伝えるかに苦心します。
 このシンポジウムでは、国連軍に従軍して朝鮮戦争を取材した江越壽雄氏らベテラン写真記者が、日中戦争、太平洋戦争、朝鮮戦争の報道写真を展示する今回の企画展の見どころを紹介。さらに、「情報の管理・操作とメディア」「国益・人命の尊重と報道」など、戦争と写真の関係をめぐって、今日もとわれ続けているテーマについて語り合います。

2005年4月10日(日)
開場:午後1時 開演:1時30分 終了:4時
会場:横浜文化センター6階「情文ホール」

○申し込み方法:「戦争写真展シンポジウム聴講希望」の旨と「住所」「氏名」をお書きのうえ、往復ハガキまたはメールでお申し込みください。後日、聴講券をお送りします。
○往復ハガキの場合:〒231-8311 神奈川県横浜市中区日本大通11 横浜文化センター内「日本新聞博物館 シンポジウム係」あてにお送り下さい
○メールの場合:research@newspark.or.jp
※聴講無料・定員200人(先着順)※当日聴講された方には「写真が伝えた戦争展」の招待券をさしあげます

日本新聞博物館 企画展示室
〒231-8311 神奈川県横浜市中区日本大通11 横浜文化センター内
tel:045-661-2040 fax:045-661-2029
http://www.pressnet.or.jp/newspark/