映画学概論
映画額概論という名の写真論の授業。といっても学部の授業です。先生公認でお邪魔しています。写真論の授業といっても今回は初回なので簡単なガイダンスとして、ウォルフガング・ティルマンスのオペラシティでの個展に乗じてティルマンス論序章。乗じてといってもこの授業の先生もゲストトークとかされるようで、決して無関係ではないわけですが。
ティルマンスの作品群を貫く一つの指標として、等価性(イクイヴァレンス)を指摘されていました。個々の作品はいわば交換可能であると。すなわち、エロティックな志向に支えられた交換可能性を持つモチーフが全体を貫いており、それらがモチーフ転換の原理となっているのです。例えば、ファルス*1的なイメージはさまざまな作品に見られる同様のモチーフと交換可能であり、昨今の暗室内での操作による抽象的な作品は、体毛ないしは陰毛といったモチーフと交換可能であるということ。まだまだ話の途中なので明確でないところもありますが、おもしろそうです。この先生の著作、
- 作者: 清水穣
- 出版社/メーカー: 現代思潮新社
- 発売日: 2004/06
- メディア: 単行本
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ももう一度読んでみようと思います。
*1:勃起した男根