情熱大陸
今日の特集はギャラリスト、小山登美夫氏。昨今の村上・奈良人気の仕掛け人として注目されつつある人。実際、多くの雑誌にて取り上げられ、一定のステータスを国内にて確保しているといってよい。しかし国内の評価に甘んじていることを示唆しつつ村上隆が番組内で言うには、彼はまだB級のギャラリストである、ということだ。村上隆のこの言葉は小山氏に対してのみならず、僕らに対しても非常に示唆に富んでいると思う。というのもここ数年の村上隆や奈良美智の活躍ぶりは国際的に極めて目立っているようであり、日本の作品の評価はあがっていると言ってよいと思うしまた、森美術館は現時点で世界一の美術館を自負するだけのことはある。しかし、それをただ喜び誇りに思うことで完結させてしまう恐れが、小山登美雄氏等のギャラリスト、ライター、作家、そして昨今特に増加傾向にあるように思われる美術ファン達にはある、ということだと思う。単に手放しではしゃいでいるような無邪気さは百害あって一利なしだ。