ドイツ写真
遅ればせながら、東近美から京近美へと巡回中の展覧会、「ドイツ写真の現在」を見に行く。昨日招待券をいただいたので早速。
90年代以降、写真の領域に限らず、ひろく現代美術の文脈でも注目されてきたドイツの現代写真。東西の再統一による社会の変動やデジタルテクノロジーの進展などを背景に展開する最新の動向も含めて、ドイツ写真の現在を探ります。出品作家:B.&H.ベッヒャー、M.シュミット、A.グルスキー、T.デマンド、W.ティルマンスほか
シュミットにしてもグルスキーにしてもティルマンスにしても皆、ベッヒャーの方法論からいかにずれるか、というのが問題意識として強くあるように思う。特に展示そのものも、ティルマンスとベッヒャーとの世代のギャップを際立たせていた。「ドイツ写真」って括ることの是非は考えなければならないだろうけど、括ることで面白いことが見えてくることもあるのも事実。以下、この展覧会の関連企画。
コロキウム
《「ドイツ写真の現在」を考える》
日時:2月11日 14:00〜17:00
場所:京都国立近代美術館一階講堂
《第一部》 14:00〜15:45
・ 『写真作品のかたち―展示と編集―』
小林美香(京都造形大非常勤講師)
・ 『シュトゥルートの場所―「ベッヒャー派」という物語―』
鈴木恒平(神戸大学大学院)
・ 『ドイツ写真の子どもたち―ルクスの現在形―』
中村史子(京都大学大学院)
司 会:佐藤守弘(京都精華大学)
― 休憩 15分間 ―
《第二部》 16:00〜17:00
・ ディスカッション
司 会 :佐藤守弘(京都精華大学)
コメンテーター:前川 修(神戸大学)
あと、今年の四月に、フンデルトヴァッサー展を京近美で開催するらしい。これも楽しみだ。
「フンデルトヴァッサー展」
奔放な色彩を駆使する画家として、また自然との共存を訴え続けたエコロジストとして日本にもなじみの深いオーストリアを代表する現代美術家フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー(1928-2000)の展覧会を開催します。本展では特に、彼が生涯を通じて取り組んだ、自然と人間との理想的な関係を実現するための「建築」に焦点を当てます。大型の建築模型、絵画、版画、ポスターなど約100点の作品により、美術を通じて理想を実現しようと挑戦を続けてきた、思想家であり実践家であったフンデルトヴァッサーの業績を紹介します。
【 会 場 】 京都国立近代美術館(岡崎公園内)℡ 075−761−4111
【 会 期 】 平成18年4月11日(火)〜5月21日(日)
【 休 館 日】 毎週月曜日 (但し、5月1日は開館)
【開館時間】 午前9時30分〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
金曜日は午前9時30分〜午後8時(入館は午後7時30分まで)
【 主 催 】 京都国立近代美術館、NHK京都放送局、NHKきんきメディアプラン