文献

昨日リストアップした文献を探して複写に精を出す。ドキュメンタリー、日本写真史、リアリズムあたりがキーワード。これまでの語られ方を見る限り、写真家の言葉、伝記によって論じられることがほとんどで、作品に基づいて語られることはあまりないようだ。写真事態の論文は少ないものの、特にドキュメンタリーという括りゆえなのだろうか、写されている対象についての論、あるいは、土門拳に代表されるようなリアリズム論に終始している。また、戦前の報道写真に関わってきた人たちと、いわゆる戦後派の分け方が、客観と主観に分けられ語られているのも気になる。完全なる客観など不可能なわけだし、この二項対立は不毛だ。むしろ<いかにして客観であるかのように見せているのか>という点が重要なわけだ。