写真

そして六時半から始まる、レクチャーに参加する為、バイト後、梅田へ。移動時間は貴重な睡眠時間である。梅田到着もやや時間的に早かったので、レクチャー会場である第二ビルの喫茶店でしばし読書。

白と黒で―写真と…

白と黒で―写真と…

を読み返している。あと、本屋で、
季刊d/sign 10

季刊d/sign 10


を購入。まだ全然読んでいないのだけれど、「写真とデザイン」という特集。今回のレクチャーのテーマでもある、「写真集を読む」とも関わってくるであろう。
さて、そのレクチャーはid:mika_kobayashiさんによるもの。今回は「写真集を読む」。昨今デジタルカメラの普及と、インターネットメディアの発展により、写真を撮る経験及び、そこから派生する写真を見せることが、その手続きを含めて、極めて安易になっている。例えば自らHTMLでウェブサイトを構築せずともブログやフォトログといったサービスを利用することによっても可能である。しかし、その手軽さゆえに閲覧という経験、見せ方というものの画一化は進み、また写真を選択するという契機が失われてしまうという点が指摘できる。また、個々のブラウザや、使用するパソコンの画面の相違という不確定要素もまた不可避的に関わってくる。
このような現在の写真(画像というべきか)をめぐる――いわゆるデジグラフィ的――状況は、逆説的に物質的な写真集というものの存在を改めて見直す契機となるのではないか。
以上が今回のレクチャーの前提部分。その後、具体的な作品をもとにして、様々なタイプの写真集を紹介、分析。最後は残念ながら時間の都合上、駆け足になってしまった箇所もあったけれど、改めて写真集の形式が我々見るものに働きかけてくる仕組みというものの複雑さを認識することが出来た。
その後、飲み会。帰りの電車の中で参加された方々と一緒に色々話す。様々な年齢の方が参加されていたけれど、方向が一緒だったお二方はほぼ同世代。一人は写真家で、一人はディレクションに興味があるとのこと。三人で何か出来ないだろうか。