ドアノー

パリ──パリのオークションハウスで25日、パリ庶民の日常生活を撮り続けた20世紀を代表する写真家、ロベール・ドアノーの「市役所前のキス」の署名入りオリジナルプリントが競売にかけられ、スイスのコレクターが15万5000ユーロ(約2130万円)で落札した。落札予想価格は1万5000─2万ユーロ(約206─275万円)だった。 オリジナルプリントを出品したのは、「市役所前のキス」で写っている元女優のフランソワーズ・ボルネさん。ボルネさんは1950年、共に演劇を学んでいた当時の恋人と学校近くのカフェで抱き合っていたところ、ライフ誌にパリの恋人たちの写真を連載していたドアノー氏に声をかけられた。 数日後、ドアノー氏は市役所前でキスをしている2人を撮影し、写真は米ライフ誌に掲載された。ボルネさんには、ドアノー氏の署名と印が入った、オリジナルプリントが届けられた。 この写真はその後、1986年にポスターとなり、世界的に有名になった。 ボルネさんは、一緒に写った恋人とは別れて別の男性と結婚した。夫婦で映画制作会社を始める資金作りのため、オリジナルプリントを競売にかけたと話している。

ドアノーといえばこの写真。ポストカードやポスター(東京写美の壁面にもあったな、そういや)になってそこらじゅうに流布したイメージ。そういえば今京都の何必館でドアノー展をやっている。8日までとのこと。