安井仲治展
先日の写真展ツアーで足を運んだ、安井仲治展。渋谷、名古屋と巡回した安井仲治回顧展ではない。大きな展覧会ではないものの170点もの作品が、時系列に沿って展示されていた。解雇転の図録でもある写真集、
は持っているものの、やはり紙面で見るのと展示空間で見るのとは異なる印象をうける。仲治はよく言われるように、「芸術写真」から、「モダニズム(新興)写真」、「シュールレアリズム写真」、「ドキュメンタリー写真」と同時代の写真の流れを吸収し、様々に変化していく。しかし、いかに表面的に変化しようとも、彼の構図、フレーミングに対する関心というのは共通しているように思われる。もっとじっくり考えなければならないだろうけど、仲治の写真の力というのはそこらへんにありそうだ。