UNDERWORLD(2003、配給GAGA)

昨日、一足お先に見てきました。依然書いたとおり、*1この映画の絵的な魅力に期待していったのですが案の定でした。言うまでも無いことですが映画というのは基本的にショットの集積によって構成されている。この映画に関して言えば各ショットは堪らなく魅力的にもかかわらずそれらが連続するとたちまち魅力が半減してしまっているのである。そもそもヴァンパイアVSライカン(狼男)という構図にもかかわらずその構図である必然性がこの映画にまったくない。ストーリーもはっきりいって稚拙だしありふれたもので、しかもたっぷり2時間もある。さすがというかやっぱりGAGA作品。映像には非凡さを感じるだけにもったいない限り。とこれだけけなしつつ、その映像の美しさと、その映像にはまり役のケイト・ベッキンセールで僕は大満足とはいわなくても中満足をこの映画で味わえた。こう言っちゃうと身も蓋も無いしよくないのは分かるけど。
この映画、アメリカではヒットしたらしく、UNDERWORLD以前、UNDERWORLD以後、という二作が続編として決まっているそうな。以前にはさしたる興味もわかないが、以後には興味がある。何故ならストーリ上予想できるけど、以後にはケイト・ベッキンセールは登場するが、以後には期待できないから。それだけです。

*1:http://d.hatena.ne.jp/Arata/20031111#p1