名古屋

先週末は名古屋へ行きいろいろ見聞き。

  • 躍動する魂のきらめき ―日本の表現主義―(於:名古屋市美術館
  • 放課後のはらっぱ―櫃田伸也とその教え子たち―(於:愛知県立美術館)
  • imprintinroom 横内賢太郎 新作展(於:KENJI TAKI GALLERY)
  • 設楽知昭 SHITARA 1986-2001(於:白土舎)
  • NAGATSUKI展(於:名芳洞)
  • 稲垣考二展(於:名芳洞blanc)
  • フォルマント兄弟受賞記念トーク「フレディの墓前にて」(於:カフェ・パルル)

在来線で往復という、ちょっとした強行スケジュール。表現主義の展覧会は兵庫県立美術館でも開催されてたのだけれども、行きそびれていた。近代日本における表現主義を、絵画とか演劇とか個々のジャンルにおいて検証しつつも、それを横断する形でより広い視点からとらえ直そうという意欲的なもの。学芸員が実施してきた研究会をベースに企画された展覧会らしく、非常に見ごたえがあった。「放課後のはらっぱ」は、櫃田伸也とその弟子たちの/による展覧会。それぞれの作品が、描き方のレベル、モチーフのレベル、感性的なレベルで他の作品との関係性を醸し出していた。そうした全体から析出される雰囲気を「はらっぱ」という言葉で言い表している。「原っぱ」でも「ハラッパ」でもなく「はらっぱ」。全体的に絵画作品が多いのだけれども、表現主義のこってりしたそれと比べると、やはり「はらっぱ」的な軽さやあっさり感が際立つ。そのあとはいろいろギャラリーを徘徊し、「フォルマント兄弟受賞記念トーク:フレディの墓前にて」。デジタル技術と現前性と声と媒介性と身体性などなどがキーワードか。帰阪するために途中で抜けださなくてはならなかったのが残念。