視聴文研Vol.9

感想。言いたいことは質疑と、その後の懇親会で話したので手短に。
サウンド・スケープに関して。先行研究を多数紹介され、それに対する発表者の態度も示されていたが、それらの批判や参照点が、実際の発表者の課題である電車の発車音の考察に十分に反映されていなかったのが残念。
コーネルに関しては、まず考察の対象となる範囲を聞き手と共有すること。これは大前提。そして、ボックス・アートの形式において、箱であること、グリッド状であること、コレクション的であることが指摘され、それぞれに関して理論を参照し考察していたけれども、それだけだったら箱の中にグリッド状に蒐集したものを入れれば誰でもコーネルになれてしまうことになる。そこをどうするか。