BILL VIOLA〜Hatsu-Yume
兵庫県立美術館にて開催中のビル・ビオラ展を見てきた。物理的時間と映像的時間のずれた隙間にたゆたう主観的時間。大きな画面内でゆ〜っくりと動く身体の各部位の動きや、それに同調しながら変化し続ける衣服の肌理、あるいは水や炎がまるで物体であるかのように肌理を保持する瞬間を楽しめる。また日常的には気がつかないような人々の些細な仕草、目つきが過剰なまでに意味を伴って浮き上がってくる居心地の悪さ。
時間の都合上と、腰が痛いという身体的な都合上、あまりゆっくりと見れなかったのが残念なので、また是非行きたい。ふと思えば兵庫県立美術館でビル・ビオラを見るのは、開館記念展「美術の力-時代を拓く7作家」で見た≪ミレニアムの5天使≫以来。何か妙に懐かしい。