メトセク
id:spaceoddityくんのエントリーで*1、メトロセクシャリティと、二人の写真家、鷹野隆大と小林丸人に関する発表が話題になっている。その発表そのものは聞いていないけど、「メトロセクシャリティ」ってなんだすか?という点が曖昧だったらしい。メトロセクシャル(通称、メトセク)っていうのは、男性性に関する行動様式の一つで、
- 作者: マイケル・フロッカー
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2004/07/22
- メディア: 単行本
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この著書が発祥らしい。都市型生活(メトロ)を営む異性愛者(ヘテロセクシャル)である男性を意味する造語で、郊外型生活者と都市型生活者を差異化する為に用いられたようだ(未読です)。公式HP*2(そんなものがあること自体不気味)を参照し簡単に定義すると次のようになる。
- 都市型生活を営む、21世紀を生きる男のトレンドセッター。
- 高い美的センスを持ち、自分に時間やお金を惜しまず投資する男。
- 自らのフェミニンな面を抵抗無く受け入れる男。
- 好奇心が逞しく、果敢に挑戦を好む男。
誰とは言わないけれども、僕の周りにまさに!という人がいたりするのはとりあえず置いといて、此処からわかるのは、男性の購買層の増加を目論む、ファッション業界、インテリア業界等の広告活動の一環だということ。衣食住事足りればそれで良しとするのではなく、「高い美的センス」に基づいた「より良い都市型生活」を営むことを推進している。「高い美的センス」の判例として、雑誌が売られ、そこで「美的センス」が消費者にインストールされていく。具体的には、雑誌「レオン」と、「ちょい悪オヤジ」の関係なんてのは、まさにその最たる例として挙げることが出来る。そういう意味で、「自らのフェミニンな面を抵抗無く受け入れる男。」という点を、「小物にこだわる」とか「清潔感」とかそういった価値観を肯定的に男性性に組み込もうとするロジックだとするならば、「メトセクの表象としての鷹野隆大」という視点は不思議といえば不思議。
それにしても、この公式サイト、見るたびにむずがゆくなる。