東松照明展

今年三度目の名古屋。写真論の授業の一環として東松照明展へ。わざわざ、先生を含め皆で見学する機会を作っていただく。特に僕の為というわけではもちろんないけれども、やっぱりありがたい。目利きの人と一緒に回ると色々な発見があるし、それに触発されて、気が付かなかったことに気が付いたりする。会場で、たまたま同日に来名していた、id:totomi_2嬢と一年ぶりの再会。近況報告をしながら、一緒に展示をぐるり。
今回の展示では、1950年代から1960年代前半、東松の初期の作品群が展示されている。それを、長崎以前と位置づけるのであれば、今回展示された写真の多くは長崎と異なった論理で撮影されていることに気づく。その意味では、地方政治家シリーズや、課長さんシリーズの重要性が俄然増してくるし、戦争の痕跡が画面に現れる写真も、長崎以前から長崎へと至る変遷の過渡という意味で、読み取るべき点は多い。

愛知曼荼羅―東松照明の原風景―