2006-03-19 美術史学会 art 18日、雨の中キャンパスプラザへ美術史学会へ。 「砺波・常福寺の阿弥陀如来立像をめぐって」京都造形芸術大学 杉崎貴英 「野中寺弥勒菩薩半跏像の再検討」京都市立芸術大学 礪波恵昭 の仏発表二本。やはり美学会とは内容も集まる人々もまったく雰囲気が違う。二本目の発表が面白かった。弥勒菩薩半跏像の制作年代が666年とされているが、果たしてそれが正しいのか、と問うもの。さらにこの象が規範となり、半跏像=弥勒というのが定説なっているが、それをも議論の対象とする。結論としては問いが問いを呼ぶというものであり、明確な決着をつけるものではない。けれどもその後の質疑応答は門外漢ながらも色んな意味でスリリングだった。