美学会

学会のため京大に行く。案の定会場がわからない。同じく協会際されていたらしいインド思想研究会に吸い込まれそうになりつつも、会場発見。迷いつつも随分とはやめに到着できた。早めに家を出てよかった。開始まで陽だまりの中しばし猫と戯れる。
研究発表は今回二名。

  • 「ゴシック美術における天上への志向」
  • 「ミラノの近代建築と「場所」性―フィジーニ+ポッリーニ、G・テラーニ、G・ポンティの建築と1920年代、30年代の都市―」

奇しくも両者共に建築。ちなみに前者は研究室の先輩。ゴシック建築における柱と彫刻の関係が「物質的な従属」から「精神的な従属」へと移行したというお話。質疑応答の時にも話題にされていましたが、「精神的な従属」というのが確かに不明瞭だと感じました。何がその形態を要請するのか、というのは建築のみならずあらゆる造形に関係してくる問題でしょうね。
後者は、広くとらえると近代建築における「場所」の問題。インターナショナルスタイルというものが提案された近代建築において、「場所」と言うのがいかに関わってくるのかと言う話。面白かったのですが、個人的にはもっと都市の全体像を映像で見せて欲しかった。
帰りに発表された先輩と、id:yama_yeuxさんとしばしお茶。こういう単なる雑談がものすごく心地よい。ありがとうございました。