東京三日目

この日も写真美術館へ。影山光洋の資料を図書室でコピーしてもらう。ただ、影山光洋の場合、写真はすべて息子さんが管理・保存されているので、実物はみれない。きっちりアポイントとって一度お邪魔したい。コネクションが欲しい…。
写真美術館のミュージアムショップで畠山直哉氏の「アトモス」を結局購入。金銭上の都合により購入は見送っていたのですが、やっぱろり素敵だったので。書籍関係の荷物がどんどん増える。
滞在地が写真美術館のある恵比寿に近い品川だったので、近くにある原美術館に足を伸ばしてみる。現在開催されているのは奈良美智展。過去の作品をずだだっと並べてあった。作品は取り合えず良いとして(オイ!)原美術館はなかなか面白い美術館でした。あそこで開催されていた野口里佳の写真展があそこならでは、と評されていたのをさまざまなところで読みましたが、行ってみて納得しました。入り組んだつくりと味のある建物。不思議な空間です。
ホテルに戻って夕食後、森美術館へ。夕食で食べたラザーニャがたまらなく美味でした。膨れた腹を抱えながら、ハードな動きですが最終日、振り絞ります。ヴィクター&ロルフがキュレーションに協力した展覧会「COLORS」を見る。
MORI ART MUSEUM [COLORS]
京都国立近代美術館での同展を見逃していたので。さまざまな色を各展示室のテーマに上げ、ファッション的な色のあり方のみならず、歴史的、社会的に、衣服と色との関係を提示していく構成になっているのですが、一番最初の部屋のテーマが黒。最初が黒という光を吸収する色ゆえに、以降の赤とか青の展示室がまぶしいまぶしい。もう一つ開催されていたのが小沢剛の初個展。
MORI ART MUSEUM [小沢剛:同時に答えろYesとNo!]
滋賀近美「コピーの時代」でみた醤油美術史がここでも展示されていました。もちろん「コピーの時代」は開催中ですから、また別の作品。なずび画廊を初めとし、ヴェジタブルウェポンとか小沢作品が網羅されています。ただ面白かったのが、「COLORS」とセットのこの展覧会、ギャップが面白い。狙ってるんだろうけど。そこから下に降りると「スチームボーイ 19世紀ロンドン展」。

19世紀、日本がペリーの来航によりその門戸を世界に向かってようやく開きはじめた時代、イギリスは世界中で築いた富をもとに、産業革命という大変革のときを迎えていました。大友克洋監督最新作「スチームボーイ」(7月17日全国東宝系公開)は、そんな発展目覚しいイギリスを舞台にした、発明少年レイの大空想冒険活劇です。
本展覧会では、「スチームボーイ」に描かれる19世紀ロンドンに着目し、この時代の産業、技術、都市、建築をキーワードに、映画の世界観をより詳しくご紹介いたします。

セル画を中心に展示は構成されていますが、絵の細やかさは改めて見ると凄いです。ただ映画を見たときには今思えば凄いのだけれども、見たその時にはあまり印象に残りませんでした。どうしてでしょうか。作りこみ度はイノセンスを超えられていないような気がしないでもないです。技術的な面には明るくないのでなんともいえませんが。
なぜかこの日はコーラが飲みたくて仕方がない一日でした。次の日は一日かけて、18切符で大阪へ。