イノセンス

今日帰国後早速見てきました。ややスノッブに過ぎる感じがするのは否めませんが、大作です。見て損はしないでしょう。詳しく書く時間があまりないので簡潔に。前述したポンピドゥーセンター内の国立美術館の常設展示に於いてベルメールの球体間接人形をはじめて見た(写真は幾度となく見たことあるけど)こともあって、イノセンスを見る際の人形というキーワードが非常に興味を抱くことが出来た。また今現在僕が気にしているポートレイト写真にも「自らの似姿を制作する」という点に於いて通じるところもあって興味深い。これについてはまたいずれ書きたいと思います。
最初の愛玩用ロボットとのシークエンスから最期の、「拠り所」の多様性を肯定するシーンをまで、全体を通じてスタティックに進んでいきます。ストーリーそのものは二転三転するわけではなく、むしろ個々のシークエンスに思索を巡らせていくようにして物語は進んでいきます。是非あとニ、三回は見たいな。それが金銭的にも可能なビバ映画館バイト!