表象・流通・蒐集

6月12日に以下の研究会が同志社で開催されます。

第3回「文化遺産としての大衆的イメージ」公開講演会

表象・流通・蒐集--近代日本の視覚文化/物質文化を再考する

  • 日時 2010年6月12日(土) 13:00〜
  • 会場 同志社大学今出川キャンパス 至誠館2番教室(アクセスキャンパス・マップ
  • 主催 共同研究「文化遺産としての大衆的イメージ——近代日本における視覚文化の美学美術史学的研究」
  • (研究代表者:金田千秋〔筑波大学大学院教授〕)
  • 後援 大正イマジュリィ学会

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私たちは、モノに取り囲まれ、モノを使用して生きている。ただし、モノはただあるだけではない。モノは商品として〈流通〉し、時には〈蒐集〉の対象となる。そればかりではない。モノは言説やイメージによって〈表象〉され、その表象もまた商品として〈流通〉し、時には〈蒐集〉の対象となる。私たちが自らの人生を生きているように、モノもまたさまざまなコンテクストに再布置されることによって、その生を生きているわけである。近代日本――19世紀の終りから20世紀の前半――におけるさまざまなモノと表象――鉄道車輌、家具、絵画、仏像、納札――の生を追うことによって、マスカルチャー勃興期における視覚文化と物質文化を再考すること、それが本講演会の課題である。

プログラム
  • 12:30 開場
  • 13:00 趣旨説明  岸 文和
    • 発表1 佐藤 守弘「鉄の夢――近代日本における鉄道の視覚文化」
    • 発表2 ジョルダン・サンド「アジア植民地における家具と立ち居振る舞い」
    • 発表3 ミカエル・リュケン「化物絵としての《麗子像》」
    • 発表4 鈴木 廣之「仏像の『近代』――鎌倉大仏の行方」
    • 発表5 ヘンリー・スミス「お札博士――フレデリック・スタールと蒐集の人類学」
  • 17:40 総合討議
      • 発表は日本語で行われます。