学会終了と披露宴

さて、14日の学会発表、終了しました。奇しくも前半の発表者も同時期における「映像論争」に関する発表で、非常に勉強になった。僕の発表は写真における論争(いわゆる名取=東松論争)に関したもの。従来だと、写真が他のメディアから自立していく過程として「写真史」という言説が紡がれ、この論争もそうした文脈の中で論じられてきた。つまり、物語に写真を従属させる名取と、そうした地位から写真を自立させようとした東松、といったように。今回の発表では、そうした力学を批判的にとらえた上で、当時の論争の再検討と争点となったイメージ分析を行い、そこに生じていた齟齬を明らかにしようというもの。質疑では大枠としては良くわかるが、それだけじゃないだろうっていうもっともな指摘を頂いた。やはり、イメージを分析する為のツールを押さえないと厳しい。
で翌日は高校からの友人の結婚式。懐かしいかつてのメンバーが顔をそろえて何かと面白かった。それにしても披露宴ってシアトリカルなイベント。一つ一つのイベントがまるで写真を撮るために行われているかのような錯覚に陥った。撮影をいざなう司会者の見事な饒舌ぶりとコメントの要約の仕方にも感心してしまった。