歌舞伎鑑賞教室

学部生の授業の一つに実地演習というのがあって、みんなで展覧会とかを見に行きましょう〜というのがある。その一つとして南座へ歌舞伎を見に行くというのがあり、参加希望者が規定人数に足りないということでひょいっとついていってきた。
第十五回南座歌舞伎鑑賞教室 | 歌舞伎美人(かぶきびと)
これを鑑賞。前半部は桂九雀による歌舞伎解説で、舞台上の仕掛けを演出効果たっぷりに見せてもらえる。後半は演目「銘作左小刀 京人形」、内容は以下の通り。

ここは彫物の名人・左甚五郎の家。廓で見初めた太夫にそっくりな京人形を彫り上げた甚五郎は、人形を鑑賞しながら酒盛りをはじめます。すると、ひとりでに人形が動き出すではありませんか。女の心といわれる鏡を人形のふところに入れると、しとやかな女の動きになったり、鏡を除くとぎくしゃくとした動きになったり…コミカルな動きが楽しい舞踊劇です。

人形的な動きと、人形であり女性の動きという二つの身体を演じ分けなければならない。もちろん人形だから言葉は無い。人間の男性が無機的な人形の動きを経て、人形の女性を演じるという入り組んだ構図。人形の横で一緒に踊る甚五郎が、人形の動きの独特さを効果的にしていた。