ワールドカップ

そろそろワールドカップが始まることもあり、メディアは盛り上げようと必死。先日のスコットランド戦以降、決定力不足というマイナスの要因は極力触れず、メンバー23人の決定、各選手それぞれの四年間の思い、そしてワールドカップへとつなげていこうという、物語の構築がすでに始まっている。咀嚼が追いつけない過度の情報供給、認識に対して感覚が常に先行していている状況は正直しんどい。盛り上げる/盛り上がるのは勝手だけど、実を伴わない期待は無責任に過ぎる。トリノオリンピックが良い例だったのでは。唯一のメダリスト荒川静香や、WBCといった「日本人世界一の記憶」を総動員し、ワールドカップへと纏め上げる先日の番組は胃もたれ気味である。