太陽の塔

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明日東京で学会があるため、ゼミは休講。それを良いことに、学部生にくっついて太陽の塔見学会に参加。太陽の塔の内部を見学させていただく。重厚感がありシンプルな形の外見とは異なり、その内部は物凄くエネルギーに満ち溢れた空間になっている。炎をイメージし波打った壁面は真っ赤で、中央に高々とそびえ立つ生命には、生命の進化の過程がダイナミックに展開されている。残念ながら消防法などで定められており、上階へは進むことが出来ず、地上からただただ上を仰ぎ見るだけだったのだけれども、不思議な体験だった。中でかつての万博のドキュメンタリーを観賞するのだけれども、そこで繰り広げられている70年の太陽の塔と、2005年、現在の太陽の塔という時間的なずれが、閉鎖的な空間の中で一体化するような感覚を覚えた。ヤノベケンジ椹木野衣が「未来の廃墟」と万博を呼ぶのもわかるような気がした。
そのドキュメンタリーで流された、当時の展示に目が引かれた。写真や模型、民俗学的資料を駆使して、人類の進歩と調和を展示していたのだけれども、凄く興味深かった。写真展示など、まるで「人間家族展」だ。アレが終わったら一度ちゃんと調べてみたい。