ぶらり写真の旅3日目(24日)

九時前に漫喫を出て、プロントで朝食。その後、tatsuya_i氏はICCへ、僕は品川へ。

篠山紀信写真展「digi+KISHIN Summer Carnival」

まずは品川キヤノンSタワー1階にて開催されている篠山紀信の展覧会へ。原美術館の開館時間である11時まで時間をつぶす。入場無料のデジキシン展。壁一面に篠山紀信が撮影した女性タレントたちの写真が並ぶ。近づいて見ると、「それが誰か」というのに自然と目が行くが、引いてみたときの会場全体のポップな色調もまた不思議な雰囲気。
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大野信一写真展「T区」

同じく品川キヤノンSタワーにて開催されていた展覧会。

写真家大野信一の作品展。東京23区の夜の街に魅せられ、11年間にわたって撮りためられた作品約70点を展示。青白く光る夜の坂道、美しく光の帯となった品川の屋形船の明かりなど、普段目にすることのできない写真ならではの世界を垣間見ることができます。

極めて現代的な建築物を遠景に、そして前景に古くからの建築物を配することで都市におけるコントラストを強調し、日々変化する都市を捉えた写真が並ぶ。舞台は夜で、きらめく光が目で見る風景とは異なる風景を印画紙に焼き付けている。印象としては、

東京デーモン

東京デーモン


と近い。彼の使う「写欲」という言葉をメモる。

やなぎみわ[無垢な老女と無慈悲な少女の信じられない物語]

その後歩いて原美術館へ。
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やなぎみわの最近作である「寓意シリーズ」が並ぶ。昨年丸亀でやっていた個展は結局足を運べず、研究室の友人に図録を買ってきてもらった。丸亀の展覧会では若い女性に理想のお婆ちゃんを語ってもらい、それを映像化したグランドマザーシリーズが中心となっていたが、本展では最近作である寓意シリーズ、眠り姫や赤頭巾等の物語の世界を作り上げ撮影したコンストラクティッドフォトが並ぶ。この寓意シリーズの特徴は、登場する少女の多くが老婆の仮面を被り、顔以外の身体は幼い少女にも関わらず、顔は老婆という奇妙ないでたちで画面に登場する。彼女の作品はセクシャリティを軸として考えることが出来るかもしれないが、昨今の作品を見ていると、むしろエイジングだったり物語というものが前景化しているような印象を受けた。ところで少女が被る仮面がやなぎみわさんご本人と何処と無く似ているのは僕の気のせいだろうか。。。寓意シリーズにも登場した、ガルシア・マルケスの「エレンディラ (ちくま文庫)」を購入。その後初台のICCへ向かう。
アンナミラーズの店員を横目に、HUBでフィッシュ&チップスを昼食に食す。その後帰郷していたid:haikaragurui嬢と落ち合い、ICCへ。

ローリー・アンダーソン「時間の記録」

パフォーマンスアーティストであるローリー・アンダーソンの展覧会。参加型の作品が多く、インタラクティオブな作品、映像作品が並ぶ。あまり考えず純粋に楽しんでしまった。気が付けば随分と時間が過ぎてしまっていた。

ローリー・アンダーソン―時間の記録

ローリー・アンダーソン―時間の記録


CDサイズの小さく可愛い図録を購入。

コムデギャルソンのためのコムデギャルソン展

オペラシティーから歩いて新宿パークタワーにて開催されているコムデギャルソンの展覧会へ。
コムデギャルソンが発行するフライヤーやカードなどの印刷物をインスタレーションとして展示したもの。入場無料。仄聞したところによると、内輪で行った展示が評判良く、一般公開する運びになったものらしい。その経緯ゆえだろうか、どちらかというとわかる人にはわかるというか、好きな人のみが楽しめるといった趣だった。中川幸雄の作品の写真とかがフライヤーに使われていてちょっと意外ではあった。
その後フレッシュネスバーガーに立ち寄り、時間をつぶす。
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直径5センチ強の小さなハンバーガーが可愛い。
ころあいを見て前回立ち寄って非常に美味しかったイタ飯屋に。
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話は尽きず、延々と語り合う。漫喫泊。