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ベッヒャーの正方形

id:BunMay:20070127#p1を読んで考えたこと。ベッヒャー夫妻の写真は大きく分けると、コンセプチュアル・アートの文脈と、(アンチ)ドキュメンタリーの文脈で語られうると思う。これは多くの写真に関して当てはめられることで、「記録:表現」「ストレート:…

木村伊兵衛賞

id:n-291さん経由で。 http://d.hatena.ne.jp/kimurachan/ 今回の展覧会にも出展されている梅佳代さんと、スモールプラネットの本城直季さんのようです。いや、別にどの方が選ばれても僕としては別に良いのですが、木村伊兵衛賞における評価軸がまったく定ま…

Comical and Cynical

大阪は天満橋、ドーンセンター(大阪府立総合女性センター)にて開催中の展覧会、コミカル&シニカル展を見てきました。写真は会場風景。撮影許可はいただきました。展覧会会場となっているのはドーンセンター地下に広がる今は使用されていないプール。バブル…

路地

初講義

京都精華大でゲスト講義をさせていただいた。人生初の講義。日本を中心に、ドキュメンタリー写真(報道写真)の成立と展開を東松まで。反省点は多々あるけれど、良い経験になりました。まだまだ勉強しなければいけないことは沢山あるなぁ、と。僕の講義後は…

DOCUMENT THE DOCUMENTARY

ひきつづきドキュメンタリーを整理。点と点が繋がっていくのが心地よい。 いろいろこねくり回していて思ったのが、当時の美術動向とはどう関っていたのだろうか?という点。アメリカなんかは早期からギャラリー・システムに写真が取り込まれていたけれど、日…

鏡と窓

ドキュメンタリー写真を中心に、これまでの講義ノートとかメモとかを少しずつ纏めている。対象との直接性、記録性の強い写真において、ドキュメンタリー写真という用語がトートロジーに陥らなかったのは、用語が使われだした1920年代当時において芸術写真と…

父親たちの星条旗

「父親たちの星条旗」を見る。新しいタイプの戦争映画なのではないだろうか。非常に良く考えられた映画だと思う。六人のアメリカ兵が硫黄島の山頂で星条旗を掲げる有名な写真が主題となっている。悲劇悲哀を殊更強調するでもなく、反戦を声高に訴えるでもな…

『反響する時間 × 反響する空間』

id:Arata:20061210#p2で紹介した、芦田陽介氏と仙石彬人氏による展覧会『反響する時間 × 反響する空間』を見にいく。並列に並べられた複数の光源から発せられた光が生み出す影を写した写真が、まるで映画のフィルムのように繋がっている。縦に伸びた写真のシ…

宣伝

芦田君と大西君の展覧会。 『反響する時間 × 反響する空間』芦田陽介 × 仙石彬人 2006年12月12日(火)-17日(日) 12:00-20:00 最終日18:00迄 ギャラリーマロニエ 京都市中京区河原町通四条上ル塩屋町332 TEL:075-221-0117 地図:http://www.kyoto-art.n…

日豪写真シンポ

その前日25日には、シンポジウム、「日豪交流年2006記念シンポジウム デジタル時代の写真/映像の課題」を聞きに大阪電気通信大学へ。オーストラリアの現代写真と言われてもピンと来なかったのだけれども、非常にたくさんの作品を見せていただけたのは良かっ…

活人画

秋ということで、植物園でピクニック。お天道様の下、お昼ということで、≪草上の昼食≫を実践。皆さんの掲載許可をいただいたので、載せてみます。 やや視点が高すぎるけれども、何とか見えなくは無い。もう少しフラットな感じを出してみようとフォトショップ…

ファットフォト

id:karura1さん経由でしりました。PHat PHOTO、11-12月号の付録はフォトグラムキットだそうです。これはちょっと興味ある。 PHaT PHOTO 写真教室/「テラウチマサトのTIPPED 写真論」 そういえば、今月でたアサヒカメラの巻頭グラビアは東松照明の沖縄最新作…

写真と日々

写真と日々作者: 清水穣出版社/メーカー: 現代思潮新社発売日: 2006/09メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 3回この商品を含むブログ (12件) を見る 紹介が遅れましたがやっと出たようです。あと、Amazonで、 Shomei Tomatsu (Phaidon 55s)作者: Ian Jeffre…

東京周遊記

8月22日〜25日のあいだ、三泊四日で東京に行ってきました。移動日を除けば実質二日の東京滞在。いくつか展覧会を見てきたので、以下はそのメモ。また、東京ではid:BunMayくん、id:totomi_2さんを始め、色々ありがとうございました。以前からブログ拝見させて…

写真集の館

神戸は新開地在住の写真集コレクターの方のコレクションを拝見させていただく機会を頂き、お邪魔してきた。まさに宝の山。『写真よさようなら』とか『来たるべき言葉のために』はもちろん、川田喜久治の『地図』の初版本とか、Workshop写真学校発行の冊子と…

視聴文研

視聴覚文化研究会於神戸大学後BBQという一日。だんだんと参加人数が増えてきたのは嬉しいし良いことだと思う。ただひたすら肉を食す。各発表の感想と自分の発表の反省と課題はまた今度書かせていただきます。 さて、id:morohiro_sさんからのトラックバック。…

視聴文研Vol.4

とりあえず、発表三本の感想を。 バルセロナ・パヴィリオン 歴史的推移や社会的情勢といった状況も大切だと思うけれども、質疑でも指摘されていた通り、結論から始められるべきものだと思う。なぜイオニア式の列柱なのか、ドーリア式では駄目だったのか?良…

第四回視聴覚文化研究会

詳細が決まりましたのでご案内。今回は僕も発表させていただきます。名古屋で開催されていた『東松照明展 愛知曼荼羅』によって東松の初期作品が詳らかになったので、それを元に発表する予定です。天気がよければ、その後バーベキューも予定されているので、…

モノ化する母校

昨日、弟が「ヒカリノカケラ」という写真集を買ってきた。僕と弟が通っていた高校の旧本館は、老朽化を原因に2002年に解体されたのだが、その直前に撮影された写真で構成された写真集。撮影された方は、写真家の水野真澄さんという方で、昭和52年に卒業され…

東松照明展

今年三度目の名古屋。写真論の授業の一環として東松照明展へ。わざわざ、先生を含め皆で見学する機会を作っていただく。特に僕の為というわけではもちろんないけれども、やっぱりありがたい。目利きの人と一緒に回ると色々な発見があるし、それに触発されて…

Beautiful Women in Kyoto

同志社大学の近く、同志社女子大の西隣にほんやら洞という喫茶店があって、そこの甲斐扶佐義さんの写真集が書店に並んでいた。喫茶店に訪れた女性客を撮影し、誕生日を聞き、365日をコンプリートし、発売された写真集。 Beautiful Women in Kyoto―京都ほんや…

写真歌

そこらへんで話題になっている写真歌。手助けになれば。 【うたまっぷ歌詞検索/検索キーワード:写真 全 17 件】

William Eggleston

学会後、id:tatsuya_i氏と食事。William Egglestonの写真集を見せてもらう。 William Eggleston: The Hasselblad Award 1998作者: William Eggleston,Gunilla Knape,Ute Eskildsen,Hasselblad Center出版社/メーカー: Scalo Publishers発売日: 1999/08メディ…

立ち読み

写真、「芸術」との界面に―写真史一九一〇年代‐七〇年代 (写真叢書)作者: 光田由里出版社/メーカー: 青弓社発売日: 2006/06メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (8件) を見る id:morohiro_s:20060626:p1さんも紹介されてる写真家論集。手持…

小惑星

http://aska-sg.net/pstips/tips/pages/sentakuhanni-quickmask-01.html 誰でも本城直季ごっこが出来ます。やらないけど。 small planet作者: 本城直季出版社/メーカー: リトルモア発売日: 2006/04/08メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 4人 クリック: 1…

映像学会

昨日ですが、映像学会全国大会(於:関西学院大学)に行ってきた。 「『岩波写真文庫』における名取洋之助の編集について」 「ポストモダン期のロマン=フォトと、フォトジャーナリズムの系譜 -ソフィ・カル、ドゥエイン・マイケルズと、フォト・エッセイ- 」…

「自爆」する写真

今日の写真論の授業は、予定を変更して東松話。 授業の遠足で愛知県美の東松展に行く。 東松研究してる僕がすでに行ったこと。 ここらへんの事情が絡まっての戦略的脱線。 東松はストレートVSピクトリアルというディスクール空間を、宿命的に機能不全に導い…

愛知曼荼羅

六月二日に東松照明、愛知曼荼羅展(於:名古屋市美術館)に行ってきた。作品数が、東松照明の初期作品を中心に200点近くも出展されており、非常に見ごたえのある展覧会。後の講演会で話されていたが、約半数が未発表作品。基本的には時系列順に並んでいたの…

「ボケ」た「ワタシ」

少し前のことだけれど、プロフの写真を代えてみた。証明写真を携帯電話でぼやかして撮影したもの。証明写真の機能をずらし、僕の顔を知ってる人は、この写真を僕とアイデンティファイ出来るけど、この写真から僕の顔はアイデンティファイできない、というギ…