cinema

日本初期映画のプラクティス――興行・観客・都市――

上田学『日本映画草創期の興行と観客―東京と京都を中心に』刊行記念トーク・ショー 日本初期映画のプラクティス―興行・観客・都市― 日時:2012年7月28日(土)18:30〜20:30 会場:MEDIA SHOP 料金:500円 ゲスト 上田学(早稲田大学演劇博物館招聘研究員・立…

映画を見るという経験とは何か?

幾分、日にちが空いてしまったけれども、トーク・イベントに足を運んでくださった方々、ありがとうございました。『映画というテクノロジー経験 (視覚文化叢書)』は、数年間にわたる長谷先生の映画についての論文を断章形式でまとめたもの。トークの中から、…

映画を見るという経験とは何か?

2月22日に以下のトーク・イベントに参加します。 長谷正人『映画というテクノロジー経験』刊行記念トーク・ショー 「映画を見るという経験とは何か?」 ―映画を見るという経験とは何か?― 映画をめぐる素朴かつ根源的なこうした問いを、リュミエール、山中貞…

無声映画研究会

今週末も研究会をします。 視聴覚文化研究会共催・早稲田大学演劇映像学連携研究拠点2010年度公募研究「説明台本を基礎とした弁士の機能に関する総合的研究」研究発表会 研究会主旨 無声映画を研究しようとするならば、語り芸や伴奏音楽、ライブ・パフォーマ…

ミスト

ミスト [DVD]出版社/メーカー: ポニーキャニオン発売日: 2010/02/17メディア: DVD購入: 2人 クリック: 41回この商品を含むブログ (32件) を見る スティーブン・キングの原作をフランク・ダラボン監督が映画化した作品。得体のしれない霧〔mist〕から逃れるべ…

恵比須映像祭

現在、東京都写真美術館にて開催中の「恵比須映像祭――歌をさがして――」にて、友人の佐々木育野監督作品「或る山」が上映されている。次の上映は2月28日(日)。本作は企画の段階から色々話を聞かせてもらっていて、初期ヴァージョンと次のヴァージョンを見せ…

カメラになった男

小原真史さん監督の「カメラになった男」の上映会があります。以前名古屋に見に行ったけれども、改めて見ておこう。 「カメラになった男 写真家 中平卓馬」 監督:小原真史 制作・編集・撮影・録音・整音・字幕:小原真史 編集協力:小宮山良太、長谷川善威 …

魚の浄土

帰阪後、やっとのこさポニョを見る。境界がスープのようにドロドロと侵食していき、ニルヴァーナへと溶解していく様、そうした流動性――内容や形式――が最後には、ストップモーションで、まるでシャッターを切られたかのように停止して――ポニョの変態も――固定…

『カメラになった男〜写真家 中平卓馬』

監督の小原さんから案内をいただきましたので、告知。ドキュメンタリー映画『カメラになった男〜写真家 中平卓馬』が関東と関西で上映です。 シネマアートン下北沢 1月5日(土)〜25日(金) 連日14:00から 1月7日(火)上映終了後、大竹昭子(文筆家)との…

トニー滝谷

トニー滝谷 プレミアム・エディション [DVD]出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント発売日: 2005/09/22メディア: DVD購入: 1人 クリック: 83回この商品を含むブログ (296件) を見る 切り詰められた物語。最後の手袋のくだりが微かな希望的余韻を残…

さくらん

ちょっと前の話。「さくらん」を見てきた。蜷川実花ということで。ストーリーに関しては、ジェンダーを絡めていろいろ語られているみたいだし、置いといて蜷川実花について。 まず、蜷川美花といえば、とにかく「色」とされている。またある程度撮影の対象も…

メモ。

この胸いっぱいの愛を [DVD]出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント発売日: 2006/04/21メディア: DVD クリック: 6回この商品を含むブログ (79件) を見る 黄泉がえり スタンダード・エディション [DVD]出版社/メーカー: 東宝発売日: 2005/10/28メデ…

硫黄島からの手紙

ファーストデー千円ということで見てきた。前作「父親たちの星条旗」がアメリカ側から見た硫黄島戦ならば、この映画は日本側から見た硫黄島戦というふれこみ。けれども、実際に見て見れば、アメリカ側から見た「日本側から見た硫黄島戦」だった。先の「父親…

父親たちの星条旗

「父親たちの星条旗」を見る。新しいタイプの戦争映画なのではないだろうか。非常に良く考えられた映画だと思う。六人のアメリカ兵が硫黄島の山頂で星条旗を掲げる有名な写真が主題となっている。悲劇悲哀を殊更強調するでもなく、反戦を声高に訴えるでもな…

Vフォー・ヴェンデッタ

Vフォー・ヴェンデッタ [DVD]出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ発売日: 2006/09/08メディア: DVD クリック: 21回この商品を含むブログ (105件) を見る Vフォー・ヴェンデッタを見る。もともとはコミック作品だが、マトリックスで一儲けしたウォシャウ…

睾丸吊上筋

また来ました。もう一度見たいような見たくないような。 マシュー・バーニー『クレマスター・サイクル』ノンストップ上映 上映作品『クレマスター1』『クレマスター2』 『クレマスター3』『クレマスター4』『クレマスター5』 日時/2006年7月16日(日) 開場…

嫌われ松子

「下妻物語」の中島哲也監督ということもあり、息抜きに「嫌われ松子の一生」を見る。 本当に次から次へと良く見る顔が画面に現れてくる*1。豪華な顔ぶれの俳優は皆一様に、演技も衣装も化粧もこれでもかというくらいに過剰。ただ、演技に関して言えば、テレ…

360度

テオ・アンゲロプロス監督、「旅芸人の記録」を見る。四時間弱の大作。演劇を上演し各地を巡業する旅芸人一座の1939〜1952年を描き、そこにギリシャという国の苦渋の歴史を挟み込み、叙事詩を織り上げていく。ギリシャ現代史、ないしは神話の基礎知識が無い…

霧の中の風景

テオ・アンゲロプロス全集 DVD-BOX III (霧の中の風景/蜂の旅人/アレクサンダー大王)出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2004/09/18メディア: DVD購入: 3人 クリック: 24回この商品を含むブログ (45件) を見る これに入ってる『霧の中の風景』を図書館…

ダ・ヴィンチ

【超映画批評『ダ・ヴィンチ・コード』20点(100点満点中)】 あ、そうなんだ。というかやはり。

GW中に見たもの(覚書)

このGWは一度も遠出することなく、友人と食事をしたり、高槻JAZZ STREET(http://www.0726.info/)で踊りまくったりした程度。ということで随分と沢山映画を見た。以下は覚書。 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 1 [DVD]出版社/メーカー: バンダイビジュアル…

ナルニア

やっとナルニアを見に行く。本当なら二条とかMOVIX京都とかに行って昔の同僚と会いたかったけど、黄砂と風と観光客で凄いことになりそうだったので地元TOHO CINEMAS高槻で。ガラガラでした。映画館そのものが。 ナルニア国物語、とくに第一作「ライオンと魔…

映像学会

映像学会(於:立命館大学衣笠キャンパス) 「享受される速度――明治四〇年代・京都における汽車活動写真と保津峡――」 立命館大学大学院 上田学 「アニメーション表現における人間と人形の問題について―押井守『うる星やつら2ビューティフルドリーマー』『イ…

連想ゲーム的飛躍

久しぶりに「千年女優」を見る。 千年女優 [DVD]出版社/メーカー: バンダイビジュアル発売日: 2003/02/25メディア: DVD購入: 3人 クリック: 457回この商品を含むブログ (246件) を見る 「現在」、「映画という虚構」、そして「過去」が重ね合わされる。三色…

映画

見た映画羅列。 エターナル・サンシャイン DTSスペシャル・エディション [DVD]出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ発売日: 2005/10/28メディア: DVD クリック: 25回この商品を含むブログ (298件) を見る SAW ソウ DTSエディション [DVD]出版社/メーカ…

最近見た映画

幸せになるためのイタリア語講座 デラックス版 [DVD]出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント発売日: 2004/09/03メディア: DVD クリック: 11回この商品を含むブログ (74件) を見る 手持ちカメラ、自然照明のみで撮影された小品映画。バイトの後輩か…

映像と記憶

LINK>>>【】 京都宝塚最後の上映。閉館イベント後、内輪だけのパーティーでは、スクリーンに落書きをしたりして遊んだ。詳細は以前書いたけど(http://d.hatena.ne.jp/Arata/20060131#p1)その時の動画。もう少し長時間で、もっとはっきりとスクリーンが写っ…

残務処理終了

今日で残務処理もすべて終了。これで公式に劇場内に進入することは不可能になる。劇場に向かう前に、京都芸術センターに足を運び、『「砂の女」と現代の美術』を見る。斉藤君の写真と久しぶりに出会う。新しいシリーズも面白い。そして帰宅すると、まさにそ…

FULL THROTTLE RENDEZVOUS

久しぶりに興奮してしまいました。mixiで好きな映画にも挙げてる「しあわせ」とか「男と女」の監督クロード・リリューシュ監督が撮影した9分間ワンカットの映像。凱旋門から、ルーブルを抜け、オペラ座の横をかすめ、聖トリニテ教会からサクレクールへ。って…

私信

toハルちゃん> まだ読んでくれてるかな?劇場写真ならいくつかFlickrにつっこんであるのでもし良ければこちらもどうぞ。 LINK>>>【Kyoto TOHO theaters 】